ヌーバス 真詩

そういうポエムじゃない。真詩まうたという小難しいやつなのさ

なぜ船を

nuubasu






【なぜ船を】






空の広がりに


包まれて

海の広がり


けれど


くっきりと水平線


船は

水平線から少し

浮いている


こんなに広い海

なのに

なぜ僕は


小さな船だけに

感心を

寄せているのだろうか






nuubasu

育ち盛りの寂しさ

nuubasu



【育ち盛りの寂しさ】






きみの


育ち盛りの


寂しさは


宇宙樹の枝のひとつなのかもしれなくて

伸びるに


任せてみれば


それなりの喜びを咲かせるかもしれない






nuubasu

果実とは

nuubasu





【果実とは】






果実とは


転がるもの


果実とは


飛ぶもの


果実とは


染み込むもの


みやんげ

再生

回帰


不動なるものから変転を経て大いなる流れへと参加して立ち止まる者に語りかけ語り継がれた神話を不動の額縁に飾りながら


果実とは


日曜の日溜まりを


銀河遊泳の


糧にすること






nuubasu