nuubasu 【聖域】 聖地の縁から 鳥が 湧く 湧く 湧く 石段に 羽音が 降る 降る 降る 昼の月へと 鳥が 帰る 帰る 帰る nuubasu
2018年9月のブログ記事
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nuubasu 【風速】 いっぽんの木から 鳥が どんどん飛び立った 鳥が いっぽんの木に どんどん戻って さまざまな 言い訳のなかから とりわけ選ばれたのは 台風 nuubasu
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nuubasu 【我らの歌】 我々の砂漠 を歌う やさしい雨がふる と歌う 海に雨がふり鯨 が歌う と歌う 君はすでに いつでも 歌っていたから と歌う nuubasu
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nuubasu 【なぜ船を】 空の広がりに 包まれて 海の広がり けれど くっきりと水平線 船は 水平線から少し 浮いている こんなに広い海 なのに なぜ僕は 小さな船だけに 感心を 寄せているのだろうか nuubasu
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nuubasu 【育ち盛りの寂しさ】 きみの 育ち盛りの 寂しさは 宇宙樹の枝のひとつなのかもしれなくて 伸びるに 任せてみれば それなりの喜びを咲かせるかもしれない nuubasu
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nuubasu 【果実とは】 果実とは 転がるもの 果実とは 飛ぶもの 果実とは 染み込むもの みやんげ 再生 回帰 不動なるものから変転を経て大いなる流れへと参加して立ち止まる者に語りかけ語り継がれた神話を不動の額縁に飾りながら 果実とは 日曜の日溜まりを 銀河遊泳の 糧にすること nuubasu
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nuubasu 【なつかしい丘】 これからも 寂しい空間を 纏うでしょう むかしの丘に 戻って なつかしい蜜を 吸うでしょう 未来の丘に 飛んで 小さな花を はるでしょう nuubasu
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nuubasu 【はますうき】 遠く近くで 波音して はますうき揺れて 流れてく 島影 浮遊して 流れてく たましい 途中で いくつもの 物悲しい ストーリー 流れてく 世界 交差する 旅 つかの間のキス 絶え間ない愛 再びのはますうき nuubasu
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nuubasu 【来港】 システムは 錆び付いてる 言語は 空転をする 偽りは 僕の内で外で 渦巻いている それでも僕は 君を抱き締める 偽りのない 港として nuubasu