nuubasu 【聖鳴る】 湾から急坂となっていて 山頂近く小さな畑 厳かな敬礼によって くるり囲まれ小さな畑 手造り畑 軽妙な曲線畝 鷹やら隼ゆっくり飛行する畑上空 鷹やら隼より遠い クリスマスイブという 言葉 nuubasu
ヌーバス 真詩の新着ブログ記事
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nuubasu 【ばさばさ】 沖縄の道を 狭い方へ狭い方へと 歩いてゆくと 道の果てに 島バナナの木々があります 身を寄せあって ばさばさしています 少しの間なら 一緒にばさばさしても 気にしませんので しばらく一緒に ばさばさしましょう 心あらわれますよ nuubasu
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nuubasu 【美しい笑顔】 異界から 異界へ向かう 途中の野の 淡き光は 美しい笑顔 寂し野を ゆくわれに 寂しさを 与えながらも 野を 照らすなり nuubasu
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nuubasu 【聖域】 聖地の縁から 鳥が 湧く 湧く 湧く 石段に 羽音が 降る 降る 降る 昼の月へと 鳥が 帰る 帰る 帰る nuubasu
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nuubasu 【風速】 いっぽんの木から 鳥が どんどん飛び立った 鳥が いっぽんの木に どんどん戻って さまざまな 言い訳のなかから とりわけ選ばれたのは 台風 nuubasu
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nuubasu 【我らの歌】 我々の砂漠 を歌う やさしい雨がふる と歌う 海に雨がふり鯨 が歌う と歌う 君はすでに いつでも 歌っていたから と歌う nuubasu
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nuubasu 【なぜ船を】 空の広がりに 包まれて 海の広がり けれど くっきりと水平線 船は 水平線から少し 浮いている こんなに広い海 なのに なぜ僕は 小さな船だけに 感心を 寄せているのだろうか nuubasu
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nuubasu 【育ち盛りの寂しさ】 きみの 育ち盛りの 寂しさは 宇宙樹の枝のひとつなのかもしれなくて 伸びるに 任せてみれば それなりの喜びを咲かせるかもしれない nuubasu
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nuubasu 【果実とは】 果実とは 転がるもの 果実とは 飛ぶもの 果実とは 染み込むもの みやんげ 再生 回帰 不動なるものから変転を経て大いなる流れへと参加して立ち止まる者に語りかけ語り継がれた神話を不動の額縁に飾りながら 果実とは 日曜の日溜まりを 銀河遊泳の 糧にすること nuubasu
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nuubasu 【なつかしい丘】 これからも 寂しい空間を 纏うでしょう むかしの丘に 戻って なつかしい蜜を 吸うでしょう 未来の丘に 飛んで 小さな花を はるでしょう nuubasu
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nuubasu 【はますうき】 遠く近くで 波音して はますうき揺れて 流れてく 島影 浮遊して 流れてく たましい 途中で いくつもの 物悲しい ストーリー 流れてく 世界 交差する 旅 つかの間のキス 絶え間ない愛 再びのはますうき nuubasu
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nuubasu 【来港】 システムは 錆び付いてる 言語は 空転をする 偽りは 僕の内で外で 渦巻いている それでも僕は 君を抱き締める 偽りのない 港として nuubasu
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nuubasu 【原初の気持ち】 たけ高き建造物の バルコニーに 群衆 しきりに 海を見下ろす 原初の生誕を 何度でも 確認 している いま 空から原初が 降りてきて 群衆を 素通りする nuubasu
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nuubasu 【いまどこかの】 いまどこかの 砂浜に 波が寄せて いま私の心に 悲しみが届く 私は 悲しみの意図を追わない ただあなたの声を探す いつも どこにでもある あなたの声を nuubasu
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nuubasu 【彼らの速度】 歩幅を合わせて 彼らは出掛けた 嘘から溢れた 嘘の例えに習って 彼らは急ぐ 彼らは急ぐ 彼らの速度は とても悲しい nuubasu
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nuubasu 【丘のそら】 日が照れば 日が照る丘と なりにけり 雲海を 棚引かせつつ なだらかにして ゆたかなりけり nuubasu
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【あてのないアンテナ】 川を渡り 低い柵を越え 高い虚空を避け 小さな声に頷き 大きなやさしさに誘われ はるかな門をくぐり あてのない アンテナは行く nuubasu
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【山道】 山で 行き止まり じゃない 山が 寂しさだとしたら 寂しさに含まれる道は豊かだ 雨が降っている 山の奥 山の麓 鳥たちの声 豊かな声 nuubasu
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【ビル群】 巨木から 生まれた果実 抱き上げて 高く掲げて にこやか 明け方の バス停で 待っていた 大きな女は そういう女だった nuubasu
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【なんちゃら】 丘に来て 木々によって鳴る 王らの嘆きとか なんちゃらやらを 気にせず歌う nuubasu
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【存在】 存在は いつまでも 存在しないでいつづけることなど できないのでしょう 明け方の空 nuubasu
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【遠い声】 猫が呼ぶのは 僕じゃない はずなのに なぜ声が 届くのでしょうか nuubasu
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nuubasu真詩 【旅】 旅に出たいなあ トマトとニンジンだけ持って いや なにもいらない 旅に出るのに 旅以外に必要なものなんてないのかもしれない 旅に出たいなあ nuubasu真詩
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nuubasu真詩 【歩道橋】 声には 万華鏡のような 世界のそれぞれの おとがすべて こめられている 例えば歩道橋で あたたかい気持ちに なったなら それはあなたを 愛する者の はるかな声 nuubasu真詩
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nuubasu真詩 【ということで】 賑やかに人々が 集まっていても 誰かが一人そこに来ていないと とても寂しい 百人集まる予定の会に 百人集まっても 一人いないような気がする ことがないか? 俺はある nuubasu真詩
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nuubasu真詩 【広場】 鳥 広場に降りず 声 数万キロ 翔る あるんだと 気づかせる 暖かく やさしい 広場 nuubasu真詩
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nuubasu真詩 【風】 思い出してしまうと風が言ったけど いつか来た場所だとしても新しい nuubasu真詩
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nuubasu真詩 【波音】 退散する 音のあがきを 波音とする 脚光を浴びることなく 波の飛沫を 浴びて歩く 圧力として 適度に降りかかる 恐怖は 根源の 永遠の 恐怖を 和らげる働きなどしない! ただ下品なだけだ! 裸の存在として 小さなひとつの 島として 波の音を聞く nuubasu真詩
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nuubasu真詩 【祝福】 芯のある世界は 常に様相を 変化させながら そこにある 日溜まりの もんように 愛をとり置いたままで 旅を続ける 鍛え上げられた 間奏を持って 旅を続ける きみを祝福する nuubasu真詩
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nuubasu真詩 【不思議】 星よりも 近いところに 笑顔がある とても不思議な ことだと思う nuubasu真詩
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nuubasu真詩 【今のところ】 息を潜めて うかがってるだけかい だとしたら 今のところ 正直なのは ニワトリだけだ 朝 夕 たすけてぇぇぇぇぇ nuubasu真詩
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nuubasu真詩 【草蝉】 南城市の 裏の丘に 草蝉 その蝉はとても 小さい ある日 草蝉を 両手で 包んだ 持ち帰ろうかと しかし両手を開いた 草蝉は飛んだ 僕は 海へと続く坂道を降りた あの日 僕は 飛翔という みやげを 持って帰ったんだ nuubasu真詩
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nuubasu真詩 【進化】 適当な 天体にでも 乗せとけば しばらく執着するだ ろう という いい加減さで 設定されている かもしれないぜ 生物の進化なんて nuubasu真詩
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nuubasu真詩 【帰る】 帰りついた場所 からさらに どこかに帰ろうとすることはないか 俺はある nuubasu真詩
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