ヌーバス 真詩

そういうポエムじゃない。真詩まうたという小難しいやつなのさ

詩のブログ記事

詩(ムラゴンブログ全体)
  • ばさばさ

    nuubasu 【ばさばさ】 沖縄の道を 狭い方へ狭い方へと 歩いてゆくと 道の果てに 島バナナの木々があります 身を寄せあって ばさばさしています 少しの間なら 一緒にばさばさしても 気にしませんので しばらく一緒に ばさばさしましょう 心あらわれますよ nuubasu

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  • 美しい笑顔

    nuubasu 【美しい笑顔】 異界から 異界へ向かう 途中の野の 淡き光は 美しい笑顔 寂し野を ゆくわれに 寂しさを 与えながらも 野を 照らすなり nuubasu

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  • 風速

    nuubasu 【風速】 いっぽんの木から 鳥が どんどん飛び立った 鳥が いっぽんの木に どんどん戻って さまざまな 言い訳のなかから とりわけ選ばれたのは 台風 nuubasu

  • なぜ船を

    nuubasu 【なぜ船を】 空の広がりに 包まれて 海の広がり けれど くっきりと水平線 船は 水平線から少し 浮いている こんなに広い海 なのに なぜ僕は 小さな船だけに 感心を 寄せているのだろうか nuubasu

  • 育ち盛りの寂しさ

    nuubasu 【育ち盛りの寂しさ】 きみの 育ち盛りの 寂しさは 宇宙樹の枝のひとつなのかもしれなくて 伸びるに 任せてみれば それなりの喜びを咲かせるかもしれない nuubasu

  • 果実とは

    nuubasu 【果実とは】 果実とは 転がるもの 果実とは 飛ぶもの 果実とは 染み込むもの みやんげ 再生 回帰 不動なるものから変転を経て大いなる流れへと参加して立ち止まる者に語りかけ語り継がれた神話を不動の額縁に飾りながら 果実とは 日曜の日溜まりを 銀河遊泳の 糧にすること nuubasu

  • なつかしい丘

    nuubasu 【なつかしい丘】 これからも 寂しい空間を 纏うでしょう むかしの丘に 戻って なつかしい蜜を 吸うでしょう 未来の丘に 飛んで 小さな花を はるでしょう nuubasu

  • はますうき

    nuubasu 【はますうき】 遠く近くで 波音して はますうき揺れて 流れてく 島影 浮遊して 流れてく たましい 途中で いくつもの 物悲しい ストーリー 流れてく 世界 交差する 旅 つかの間のキス 絶え間ない愛 再びのはますうき nuubasu

  • 翼の露は

    nuubasu 【翼の露は】 街を もの凄い勢いで 雲が覆いつくす あらゆる時代の 雲が あらゆる形に変化して 街を覆いつくす 影に寄り添いながら移動に移動を重ね おれはこの街に来た 翼の露で来雲を 感知しながら しかし おれの翼の露は 即座に かわくのだ この荒れ狂う 暗雲の空を 舞うために 荒... 続きをみる

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  • 原初の気持ち

    nuubasu 【原初の気持ち】 たけ高き建造物の バルコニーに 群衆 しきりに 海を見下ろす 原初の生誕を 何度でも 確認 している いま 空から原初が 降りてきて 群衆を 素通りする nuubasu

  • いまどこかの

    nuubasu 【いまどこかの】 いまどこかの 砂浜に 波が寄せて いま私の心に 悲しみが届く 私は 悲しみの意図を追わない ただあなたの声を探す いつも どこにでもある あなたの声を nuubasu

  • 丘のそら

    nuubasu 【丘のそら】 日が照れば 日が照る丘と なりにけり 雲海を 棚引かせつつ なだらかにして ゆたかなりけり nuubasu

  • あてのないアンテナ

    【あてのないアンテナ】 川を渡り 低い柵を越え 高い虚空を避け 小さな声に頷き 大きなやさしさに誘われ はるかな門をくぐり あてのない アンテナは行く nuubasu

  • 山道

    【山道】 山で 行き止まり じゃない 山が 寂しさだとしたら 寂しさに含まれる道は豊かだ 雨が降っている 山の奥 山の麓 鳥たちの声 豊かな声 nuubasu

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