nuubasu
【聖域】
聖地の縁から
鳥が
湧く 湧く 湧く
石段に
羽音が
降る 降る 降る
昼の月へと
鳥が
帰る 帰る 帰る
nuubasu
nuubasu
【風速】
いっぽんの木から
鳥が
どんどん飛び立った
鳥が
いっぽんの木に
どんどん戻って
さまざまな
言い訳のなかから
とりわけ選ばれたのは
台風
nuubasu
nuubasu
【我らの歌】
我々の砂漠
を歌う
やさしい雨がふる
と歌う
海に雨がふり鯨
が歌う
と歌う
君はすでに
いつでも
歌っていたから
と歌う
nuubasu