ヌーバス 真詩

そういうポエムじゃない。真詩まうたという小難しいやつなのさ

静寂の器

nuubasu真詩





【静寂の器】




降りてくる


言葉


受け止める最初の器は小さく


高い峰に置かれている


溢れて流れて


大海に集う頃


忘れ去られた


意味が


帰路をたどり


上空へ


雲となり


待機する


常に


言葉を


吟味しているのは


小さく気高き


器であり


それが


個人である


あなたは


個人として


静かでなければならない


静寂の


峰にて


きみを待つ






nuubasu真詩