ヌーバス 真詩

そういうポエムじゃない。真詩まうたという小難しいやつなのさ

進化

nuubasu真詩




【進化】




適当な



天体にでも



乗せとけば



しばらく執着するだ ろう



という

いい加減さで



設定されている



かもしれないぜ



生物の進化なんて






nuubasu真詩

帰る

nuubasu真詩



【帰る】



帰りついた場所



からさらに



どこかに帰ろうとすることはないか



俺はある






nuubasu真詩

モクマオウ

nuubasu真詩



【モクマオウ】




雨のように綴られた認識にスタンプを押し付けるのを


今すぐ止めなさい


すでにして

色褪せている


思わせ振りな

スタンプを


馬の繋がれていた

モクマオウの下に

置きなさい


もうすでに


乱舞する歓声も

量座する拍手も


静寂に吸い込まれ

安らぎを得ている


モクマオウの


繊細な輪郭が


縺れながら


時間を修復している

新しい時間の


流れのほとりで


きみを待つ






nuubasu真詩