ヌーバス 真詩

そういうポエムじゃない。真詩まうたという小難しいやつなのさ

モクマオウ

nuubasu真詩



【モクマオウ】




雨のように綴られた認識にスタンプを押し付けるのを


今すぐ止めなさい


すでにして

色褪せている


思わせ振りな

スタンプを


馬の繋がれていた

モクマオウの下に

置きなさい


もうすでに


乱舞する歓声も

量座する拍手も


静寂に吸い込まれ

安らぎを得ている


モクマオウの


繊細な輪郭が


縺れながら


時間を修復している

新しい時間の


流れのほとりで


きみを待つ






nuubasu真詩