ヌーバス 真詩

そういうポエムじゃない。真詩まうたという小難しいやつなのさ

波音

nuubasu真詩



【波音】



退散する


音のあがきを


波音とする



脚光を浴びることなく


波の飛沫を


浴びて歩く


圧力として


適度に降りかかる


恐怖は



根源の

永遠の

恐怖を


和らげる働きなどしない!


ただ下品なだけだ!


裸の存在として


小さなひとつの

島として



波の音を聞く






nuubasu真詩