ヌーバス 真詩

そういうポエムじゃない。真詩まうたという小難しいやつなのさ

詩人のブログ記事

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  • 美しい笑顔

    nuubasu 【美しい笑顔】 異界から 異界へ向かう 途中の野の 淡き光は 美しい笑顔 寂し野を ゆくわれに 寂しさを 与えながらも 野を 照らすなり nuubasu

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  • 聖域

    nuubasu 【聖域】 聖地の縁から 鳥が 湧く 湧く 湧く 石段に 羽音が 降る 降る 降る 昼の月へと 鳥が 帰る 帰る 帰る nuubasu

  • 風速

    nuubasu 【風速】 いっぽんの木から 鳥が どんどん飛び立った 鳥が いっぽんの木に どんどん戻って さまざまな 言い訳のなかから とりわけ選ばれたのは 台風 nuubasu

  • なぜ船を

    nuubasu 【なぜ船を】 空の広がりに 包まれて 海の広がり けれど くっきりと水平線 船は 水平線から少し 浮いている こんなに広い海 なのに なぜ僕は 小さな船だけに 感心を 寄せているのだろうか nuubasu

  • 育ち盛りの寂しさ

    nuubasu 【育ち盛りの寂しさ】 きみの 育ち盛りの 寂しさは 宇宙樹の枝のひとつなのかもしれなくて 伸びるに 任せてみれば それなりの喜びを咲かせるかもしれない nuubasu

  • 果実とは

    nuubasu 【果実とは】 果実とは 転がるもの 果実とは 飛ぶもの 果実とは 染み込むもの みやんげ 再生 回帰 不動なるものから変転を経て大いなる流れへと参加して立ち止まる者に語りかけ語り継がれた神話を不動の額縁に飾りながら 果実とは 日曜の日溜まりを 銀河遊泳の 糧にすること nuubasu

  • はますうき

    nuubasu 【はますうき】 遠く近くで 波音して はますうき揺れて 流れてく 島影 浮遊して 流れてく たましい 途中で いくつもの 物悲しい ストーリー 流れてく 世界 交差する 旅 つかの間のキス 絶え間ない愛 再びのはますうき nuubasu

  • 原初の気持ち

    nuubasu 【原初の気持ち】 たけ高き建造物の バルコニーに 群衆 しきりに 海を見下ろす 原初の生誕を 何度でも 確認 している いま 空から原初が 降りてきて 群衆を 素通りする nuubasu